★★ 『THE けむ子 RETURNS』 (その2) ★★
2007-01-10 22:29

”冷たいよぉぉ。。。苦しぃよぉぉ。。もぅ死にたいよぉ。。。。。”
しゃがんでいたけむ子は、だんだん気が遠くなってきました。。
秋口の様な服を着てたけむ子です。ほとんど冷凍庫です。。。
”はァー、はァー、はァー。。。”
一生懸命、手とかに息を吹きかけますが、全く無意味です。。
通りがかりの渋谷系ギャルは
”あの子、なんかカワイソウ。。。。。”
とか言って指差すのですが、そのまま歩き去ってしまいます。
今のけむ子には、もぅ頼れるモノは何もありません。。。
うっうっうっ。。。うううぅぅぅぅぅ。。。。。
その時です。
”アレ?けむ子じゃん?!”
けむ子は、思わず顔を上げました。
”けっ、けっ、けーぞー!!!!!”
”オマエ何してんの?こんなとこで。”
けむ子は毎秒/30語を超える「速話」で、高校卒業後を一気に話し倒しました。。
センター街のドトールでミラノサンドAを12秒で食い切ったけむ子は
”フー。。。”と、カフェモカを飲み始めました。
”ハッハッハ♪今度おごれよ。”
けーぞーは苦笑でした。
”つかオレ彼女居るから、あんま近付くなよ。見られたらヤバいから。”
こんなブ男に彼女ができたと知って、テーブルを星一徹しそうになったけむ子でしたが
今は感謝の気持ちで一杯です。
”あっ、ごめんなさい。。”
”んで、まだティッシュやんの?それじゃ家賃、ダメなんだろ?”
けむ子は小さく頷きました。。イタい一言です。。。
”うーん。。オレ明日、大学ないから、ウチ来いよ。ヒマだし。”
翌日朝、けむ子は壁じゅうエロポスターだらけのワンルームに居ました。
ロクな彼女じゃねぇんだろうなと思ったけむ子でしたが、昨日の疲れか冷静でした。
”PC使って良いから、次のバイト探せよ。情報早いし、オレもアドバイスするよ。”
けーぞーに薦められてanのサイトを開いたけむ子は、真っ先に高収入コーナーを開きました。
「時給3000円以上(日払いOK)」の文字に、世間知らずのけむ子は仰天しました。感動です!
”けっ、けっ、けーぞーっ!このパブクラブ○○○のフロアレディとかってどう?!!”
目を丸くして叫ぶけむ子に、けーぞーは冷静でした。
”オメエを雇ってくれる訳ねぇだろぅがぁぁあああっ!!!!!”
もっと普通に言えばいいのにと思ったけむ子でしたが、取りあえず次を探しました。
風呂は3日置き、服も3セットのみ、洗濯は週一のけむ子なので、販売系や接客は無理と。。
結局けーぞーのアドバイスに従い、3つをメモりました。なんとなく希望が沸いたけむ子です。
”まあガンバレや。なんのメリットもないだろうけど。ハッハッハ!”
けむ子には、けーぞーが白馬に乗った王子に見えました。
高校の頃、女子友達から
”アイツ、信じない方がいいよ。。。”
と言われたのを覚えてましたが、今は感謝の言葉しか出ません。。。
”ガンバるよおおおおお♪”
けむ子は、けーぞーに手を振られながらエロ部屋を後にし、渋谷の街に突入しました。。
その日の午後一時、けむ子はパチスロ屋の面接を早くも受けてました。
何より家賃の期限が迫ってます。けむ子は”金!金!金!”と、半分つぶやいてました。
”微妙にカワイイ顔してるネェ♪いいよいいよォォォ♪♪”
如何にもエロオヤジ的な面接官でしたが、金しか頭になかったけむ子です。。
”仲良くしようねェェェ。で、いつから働けるかなァァ?無理しないでいいよォォォ。。”
更にエロ度UPでしたが、けむ子は気合い入りまくってました。
後にどうなったか、けむ子は知る由もありません。。
”今からでも働きますっ!頑張りますっ!マジ働かせて下さいっ!!お願いしますっ!!!”
次回その3。。。
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